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特別養護老人ホームで働く介護職の【仕事内容/給料/キャリア】を徹底解説

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、厚生労働省が実施する「介護サービス施設・事業所調査」の平成27年版(最新)データによると、介護老人保健施設や介護療養型医療施設をはるかに超える、全国に7,551施設、延べ51万8273ベッドの整備が行われていることが確認できるなど、各地域における社会福祉資源の中核になっていることが確認できます。

この記事では、転職を考えている介護職の方、特に特別養護老人ホームへの転職を検討している介護職の方へ、そこでの仕事内容と役割、介護職として働くメリットやデメリットなど、介護職専門の転職サイトを活用した選び方について書いていますので、失敗しない転職を行うための参考にしてください

特別養護老人ホームで働く介護職の仕事内容と役割

特別養護老人ホームで働く介護職の仕事内容と役割は、高齢や障害などにより在宅での生活が困難になった要介護高齢者に対し、現在保有できている心身機能の能力を最大限に活用してもらいながら、1人ひとりが自分らしく尊厳をもって生きられるよう、生活の質(QOL;クオリティ・オブ・ライフ)を高めるための支援を行うことが介護職員の大きな役割となります。

また、この実現に向けて、入浴や排せつ、食事などの介護を行い、また、現代において社会的な問題ともなっている認知症高齢者への介護や、終末期の看取り介護(ターミナルケア)に直接的に携わることが仕事内容の中心となります。

入浴・排泄・食事などの介護

入浴や排せつ、食事などの介護は、特養ホームに限らず介護業界全体において、いわゆる“3大介護”と呼ばれているもので、日常生活の基本的行為への介護に位置づけられているものです。

ここでの中心業務は“移動介助”といえ、ベッドから車いすへなど、離床をしてもらう介護が基本となり、入浴や排せつ、食事の介護につながります。

認知症ケア

厚生労働省では、高齢者の約4人に1人が認知症の高齢者又はその予備群であるとしているように、特別養護老人ホームにあっても、認知症高齢者は多く存在している状況で、認知症ケアは避けられない状況となっています。

認知症は、脳や身体の病気により、記憶力や判断力、計画力などが障害を受け、常に社会生活に対して支障を来した状態をいい、認知症高齢者を別世界で過ごしているかのように捉えてしまうことがありますが、そうではなく、健常者と同じ普通の暮らしができるように介護をすることが介護職員の役割となります。

終末期ケア

終末期ケアの定義は、広義には高齢期そのものが終末期の始まりとされ、狭義には、医師から死が避けられないと判断されてから6カ月以内のことを言うなど定義は様々ですが、終末期ケアは、特別養護老人ホームへ入所する高齢者への介護の一部であり、最後の、かつ最大の介護であるといえます。

この期間にあっても、排せつや食事といった介護が重要であり、また、おそらく不安や孤独、寂しさが渦巻いているであろう高齢者に対し、そっと手を握り寄り添うことも、大切な介護職の仕事内容であり役割となります。

特別養護老人ホームで働く介護職員の仕事内容と役割は、高齢者の生活全般に介護という行為を通して関わることで、活動範囲や、さらには命そのものに対して、その増進・助長を行う仕事であり、時に死への過程を限りなく自然に迎えられるようにする仕事といえ、ひいては高齢者お1人おひとりの生活の質や死への過程の質を高める役割を担っているといえます。

特別養護老人ホームで働く介護職の年収/給料とキャリアパス

特別養護老人ホームで働く介護職の給与は、厚生労働省の「平成27年度介護従事者処遇状況等調査」の結果から引用すると、常勤の平均給与額は、28万7420円であることが確認できます。

ここには、基本給(月額)と手当、一時金(4~9月支給金額の1/6)が含まれています。かつての介護職員の平均給与と比較しても、高い離職率の回避を目的に低賃金の改善を図ることを目的に設定された処遇改善加算などの影響があり、増加傾向にあります。

単純にこれを12倍すると、344万9040円が年収になることが、ここから推計できます。

参照:厚生労働省「平成27年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護業界におけるキャリアパスとは、職員1人ひとりが仕事に対して誇りを持ち、やる気を出して働けるような職場づくりを目指すための将来の道標的なものであり、現在の自分と数年後の自分の将来像とを比較し、将来どのような処遇となるかを示す根拠となります。

給与は就労先の法人により体系が異なるため割愛しますが、目安として「公益社団法人 全国老人福祉施設協議会」が示すキャリアパスを以下へ示します。

[aside type=”normal”] 介護職のキャリアパスの例
参照:公益社団法人全国老人福祉施設協議会「キャリアパスガイドライン
[/aside]

特別養護老人ホームで働く介護職のメリットとデメリット

ここでは、特別養護老人ホームで働く介護職のメリットとデメリットを記します。

メリット

実生活でも知識や技術が活かせる

介護という行為を行うときの技術や知識は、高齢や障害により1人で生活することができなくなった方への具体的な支援方法であり、この技術や知識は自分自身が高齢となった時ばかりか、両親や配偶者などに介護が必要になった時にも活かすことができます。

働きがいを常に感じられる

特別養護老人ホームへ入所する高齢者は、複雑高度な介護課題を持っており、介護職員は、この多様な高齢者の生活に介護という行為を用いて支援を行うことになります。

介護という仕事の本質は、介護者の保有する知識や技術も必要ですが、それ以上に人としての人間性が問われる仕事であり、その如何により1つひとつの介護の質に影響してくる特性があります。

したがい、質の高い介護を提供できたとき、高齢者は感動を感謝の言葉で表現してくれます。この体験がさらに介護職員の頑張ろうという原動力につながるなど、働きがいを常に感じられる職種といえます。

人間として成長できる

介護という行為は、決して一方通行型でも自己犠牲的なものでもなく、また、慈善的なものでもありません。

1つひとつの介護という行為を行う過程では、利用者である高齢者と介護者それぞれが成長できる過程であり、人間として成長できる機会であるといえます。

特養ホームにおける介護職員のメリットは、何と言っても働きがいを感じられるところであり、さらには自身の人としての成長を期待できる職場であるといえますので、地位や名誉、給与ではなく、社会的に役立ちたく、自分を成長させたいと思われる介護職に適している職場といえます。

デメリット

体力的に過重となる部分がある

介護行為は1人で出来なくなった生活の支援をすることでありますが、特別養護老人ホームの場合、介護の対象となる高齢者は複数人であり、例えば、入浴介助などを担当した場合、湿度の高い浴室内で複数人の介助を行うことになりますので、体力的にやや過重負担となる部分があることは否めません。

腰痛の危惧がある

介護行為の中心は移動介助であることから、ベッドから車いすへなどの移動動作を1日に幾度も行うことになり、間違った介護の方法をとっていた場合、腰痛の発症が危惧されます。

お別れの場面へ立ち会うことがある

特養ホームは、特に重度の要介護高齢者をお世話する施設であり、人生の最期を迎える場面に立ち会うことも生じてくる可能性があります。

特養ホームにおける介護職員のデメリットは、過重な労働となる場合があることと、人の最期に立ち会う機会があることといえます。

特別養護老人ホームの選び方

転職を考えている介護職の方、特に特別養護老人ホームへの転職を検討している介護職の方が、気をつけなければいけないチェックポイントを紹介します。

1、特養ホームの運営理念(経営方針)

特養ホームごとの介護の方針を決めるのが運営方針といえ、この設定如何により、自分が目指す介護の方向性と一致するか否かが決まってきますので、必ずチェックしたいポイントの1つといえます。

2、研修の状況

職場内研修や外部研修など、研修の機会が多い特養ホームでは、質の高い介護を実現できている可能性が高く、求職者からの人気が高い職場といえます。
したがい、人材不足が生じておらず、希望の休暇も取得しやすい職場であると判断することができます。

3、職場の雰囲気や風土

介護は高齢者と介護職員とが1対1で行いますが、24時間365日を通して見ると、介護職員は交代で介護にあたることになります。
ここではチームワークが非常に大切になりますので、転職を考える際は、転職サイトに掲載されている写真から、また、可能であれば一度施設の見学を行い、職場の雰囲気や風土を確認することをお勧めします。

特別養護老人ホームの求人を探すなら介護職専門の転職サイトを活用しよう

転職を実際に考えている介護職の方は、複数の特養ホームの情報が統一してまとめられ、比較しやすい転職サイトを活用することをお勧めします。

また、介護分野専門のアドバイザーが在籍するサイトもありますので、転職にあたっての有効なアドバイスを得られることもあります。

まとめ:働きがいがあり自分を成長させてくれる転職を真剣に考えよう

働きがいがあり自分を成長させてくれる特別養護老人ホームへの転職を考えた場合、介護職専門の転職サイトを活用して情報を収集し、比較検討をすることをお勧めします。

一般の転職サイトとは異なり、失敗しない転職を実現するためのポイントを押さえた情報が掲載されていますし、統一された情報により数社の比較も容易となっています。

転職で失敗しないためには転職エージェント選びも重要な要素の一つです。

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