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障害者施設で働く介護職の【仕事内容/給料/キャリア】を徹底解説

障害者施設

介護と言えば高齢者介護というイメージを思い浮かべる方も多いかと思いますが、障害を持つ方を支える仕事も介護や福祉の仕事の1つです。

福祉の専門学校などを受けた方などは高齢者の分野も障害の分野の両方の実習がありますが、特に異業種から介護者初任者研修などを受け介護職に転職された方は障害の分野を知らない方も多いのではないでしょうか?

しかし、障害を持つ方を支える仕事は高齢者介護よりも多種多様に渡り、「求められる能力」も「得られる喜び」もまた違うものがあります。

現在高齢者介護に就き、「自分には何か仕事が合わない」「モチベーションが上がらない」「腰痛で体が痛い」などの気持ちを感じていたり転職を検討している方は障害者施設や障害を持つ方を支える仕事も検討されてみてはいかがでしょうか?

特に障害の分野の仕事は多種多様に渡り、あなたの能力にあっていたり求めている喜びに出会える仕事もあるかと思います。

ここでは障害者施設や障害を持つ方を支える仕事を分かりやすくご紹介したいと思います。

障害を持つ方を支える仕事は多種多様?分かりやすく全体像を解説

障害の分野では障害者総合福祉法という法律のもとサービスが提供されますがサービスの種類や専門用語が多く、仕事をしている方でもなかなかわかりずらいものがあります。

ここでは大まかにサービスを把握できる用分かりやすく解説します。

3つの障害

障害と一言にいえども色々な障害がありますが基本的に3つの障害に分けられます

  • 身体障害
  • 知的障害
  • 精神障害

障害に寄っても出来るところ出来ないところはまるで違いますので介護者はその障害に寄って必要な専門知識が変わります。

目が不自由な方と、足が不自由な方への出来るところ出来ないところは違いますよね?その出来ないところを一部助け、自立に向けて支えるのが仕事です。

サービスは大きく分けると3つの活動がある

人としての活動には大きく分けると以下の3つなります。

  • 生活する
  • 仕事する
  • 余暇活動

基本的に3つの出来ないところを支えることが必要となり、それがサービスとなっています。「どの障害の方」への「何を対象としたサービス」かを見極めれば大きく全体像をつかみやすいです。

参照:厚生労働省障害者総合支援法の概要

障害者施設で働く介護職の仕事内容と役割

障害を持つ方を支えるサービスは多種多様に渡り、色々な仕事があります。1で解説したようにその障害者の施設や法人が「どんな障害を持つ方を対象にしているのか?」「何を援助する施設なのか?」を見極める必要があります。

ここでは3つの例の仕事例をあげます。

日中の活動を支える生活介護施設

障害者総合福祉法のサービスでいう「生活介護」という名目になります。高齢者でいうところのデイサービスのように日中活動を支える仕事です。

「生活介護事業所」「作業所」などと呼び方は色々あります。
そこで簡単な内職の仕事をしたり、体操や運動やレクレーション、散歩などをしたりし、日中の生活や仕事の活動の基盤を作ることが目的です。

何の障害を対象としている法人や障害者施設なのかによって提供してる内容も違います。「肢体不自由な方」「視覚障害を持っている方」「知的障害を持っている方」「精神障害を持っている方」・・・etcなどその障害ごとに施設が分けられています。

資格はいらないという施設から、その専門分野にあった資格が必要など様々です。
ですが、いずれにしてもその障害に対応できる能力や性格や技術が必要であることは間違いありません。

就職を支える就労支援施設

障害をもっていても一部補助があれば働くことが出来ます。

障害者総合福祉法のサービスでいう「就労移行支援」「就労継続支援」という名目になります。主に二つの違いがあります。

  • 一般就職に向けた就労の支援(就労移行支援)
  • 一般就職は難しいが(補助があれば)仕事が出来る(就労継続支援)

一般就職に向けた就労移行支援施設の役割


障害を持っていても一般の会社に障害者枠などで就職することを目的とした施設です。

例えば精神障害を持った方で病状が安定し障害者の枠で就職を希望する方に仕事に必要なパソコンや面接などの専門技術をお伝えし、本人が希望する職場への就職斡旋なども行う所もあります。

また仕事に就いてから定着できるよう悩みなどの相談などに応じます。

就職が困難な障害を持つ方に仕事の機会を提供する就労継続支援施設の役割


一般就職が困難な方へ仕事を確保し、給料を払う施設が就労継続支援施設です。

A型(雇用型)とB型(非雇用型)に分かれます。雇用契約を結ぶのがA型、結ばないのがB型になります。どのようにお金を稼ぐかはその施設ごとによって違います。

例えば別会社から内職をもらってきたり、お弁当を作り販売したり、パン屋をやったり、ぶどうを栽培しワイン製品を作ったり、やっていることは様々です。

介護職員は利用者への対応の知識の他にもパン屋であればパン作りの知識を学んで利用者に教えたりします。

余暇活動を助ける移動介助の仕事

「外出をして買い物をしたい」
「休日に映画を見に行きたい」
「ディズニーランドに行きたい」

など障害を持っていても余暇活動や外出したいという要望をかなえるのが移動の介助の仕事です。

現在では障害ごとに使えるサービスの名目も違います。視覚障害の方の介助は障害者総合福祉法のサービスでいう「同行援護」という名目になります。

また重度の知的障害や精神障害をお持ちの方なら「行動援護」という名目になります。もしくは「移動支援(地域生活支援事業の一部)」という名目であればどの障害の方でも対応可能です。

同行援護や行動援護の仕事をする場合専門の資格や経験年数も必要になります。移動支援であれば介護福祉士や介護職員初任者研修(ヘルパー2級)でも対応出来ます。


知的障害を持つ方の生活介護施設に勤める正規職員の仕事内容

仕事内容は?


主に軽い内職や新聞回収などの仕事をしたり、散歩や体操、ストレッチなど健康維持の活動があります。また創作活動などにも取り組んでいます。

また近所のショッピングセンターやレストランに買い物や外食に行くなど社会参加の活動もします。

季節によっては旅行があったり、クリスマス会をやったり行事などがたくさんあります。行事を開催する為の準備もあります。

求められる専門性は?


ご利用者は重度の知的障害を伴うので、仕事の手順を理解することが困難だったり人とのコミュニケーションもままならない方もいます。

中には自閉症と呼ばれる障害を伴う方もおりその特徴のひとつに「こだわり」があります。

例えば、ペットボトルを残すのが嫌な人がいて全て飲み干してしまったり子供や女性の甲高い声が嫌いな人などその人特有の癖がありその癖を理解し、対応にあたる必要があります。

職員は「人の気持ちに敏感であったり、心情を理解することが得意」など高いコミュニケーション能力と専門知識が求められます。またパニックを起こし、事故や暴力行為などもあるのでリスクに対応できる力が必要です。

休憩時間は?有給は使える?


職員は随時ご利用者見守りが必要で利用者がいる時は休憩などはなかなか取れません。食事もご利用者と一緒に食べます。ですが有給は仕事場にもよりますが比較的取りやすいです。

排泄や食事の介助は?


高齢者介護の様におむつ交換などはあまりなくトイレなどは一部介助の方が多いです。
食事も用意さえすれば自力で食べれる方が多いです。

障害者施設で働く介護職のメリットとデメリット

では障害者施設で働く介護職のメリットとデメリットはなんでしょうか?
メリット、デメリットにわけて説明します。

障害者施設で働くメリット

仕事を通して色々なことを体験できる

障害の介護と高齢の分野で明らかに違うのが仕事を通して「色々なことを体験出来る」ということです。

生活介護施設にしても一緒に仕事をしたり、旅行に行ったり、外出をしたり、コンサートを開いたり、募金活動をしたりご利用者と一緒に色々な体験をします。

高齢者の分野よりもやることは幅広いです。ご利用者と一緒に楽しんだり笑ったり泣いたりすることが多い仕事です。

極度に腰を使う必要がない

高齢者の施設介護ですとおむつ交換や食事介助などがメインになり、腰などを壊すと仕事が出来ないということがあります。

極度に腰を使うという高齢者介護で腰痛になって仕事が出来なくなってしまったという方も多くいます。障害の分野では仕事にもよりますが極度に腰を使う必要がありません。人の気持ちに配慮したり気配りをする力が求められます。

全ての人が活躍出来る現場


障害の分野では、働き方や分野が多く、その人の専門性を発揮できます。ご飯を作るのが上手な人、話が上手な人、人の気持ちを察するのが上手な人その人が得意な分野が活かせる仕事です。

専門性を身につければ仕事は山ほどある

障害の分野はその障害ごとに求められる資格や専門知識がまるで違います。一度その分野の資格や専門性を身につけるとその分野で活躍出来ます。どこの施設も人手不足なので、その分野の専門的にやっていた方を欲しています。

障害の分野では高齢者にように極度に体力勝負ということではなく色々な技術が活かせる仕事です。それゆえ、介護者の性格や体力に合わせて仕事を選べば活躍できます。

全体的にいえることはご利用者は障害を持ってしまった(持っている)ことへの心理的な負担を抱えていることが多くそれに対しての心配りが出来る人が求められます。

優しい人、心配りが出来る人が求められ、ご利用者と一緒に仕事を通して楽しみ、笑い、泣ける色々な体験がしたいというかたは向いています。

障害者施設で働くデメリット

常に人が足りなく忙しい

どこの施設も人手不足はいなめません。専門性が求められ人のとっかえがなかなか効きにくい仕事です。仕事環境も整っていないところが多いです。やることが多く、1人の人にかかる負担も多いです。

仕事が終わらなく、残業代も出ないのでサービス残業で仕事をしている方もいます。

事故や暴力行為などへの対処がある

知的や精神障害を持つご利用者の中にはパニックを起こし、暴力行為をする方もいます。

中にはすごい力のある利用者もいて、大きな事故に繋がることもあります。

職員はその対処や、周りの人に暴力行為を止める配慮などが求められることがあります。

給料が安く仕事環境も整っていないところが多い

どの仕事も給料が安いというのは否めません。会社員の平均年収は450万ほどですが、その給与には到底少ないです。男性で家庭があるという方が仕事をするとなると厳しい環境です。

障害者施設はどこの施設も人手不足で、職員一人当たりの負担が大きいというところも多いです。

また仕事環境も整っていなく、給料が安い、有給が使いにくい、休みがとりずらい、など色々な問題も多いです。

その分自分で出来る裁量も大きく、工夫したり、自分で仕事を作り上げようという人には向いています。「決められた作業を正確にこなすことが仕事」という人よりも「こんなものが足りないからこう工夫して作ろうという」人の方が向いている仕事です。

ここだけは見よう!障害者施設の選び方


ではあなたが実際自分の行きたい分野を絞り実際に就職する仕事場を選ぶ時にここだけは見たら良いというポイントをお伝えします。

その法人が色々な事業を展開しているか?

その法人や施設がひとつの事業だけですと収益が安定しないことがあります。
ほとんどのサービスは日割り計算の収入のため利用者の人数とその通所率により収益が変わってきます。

色々な事業を展開していて安定した収入基盤があれば、ボーナスも出ますし福利厚生もしっかりしてきます。人を雇えたり、職員教育にも力を入れられます。

最近は株式会社の参入で、小さな会社もたくさんあります。ひとつの事業だけの施設や法人ではなく生活介護もグループホームも訪問介護もやっているという施設や法人を選ぶと良いでしょう。

現場で働いている人や利用者の雰囲気を見る

実際現場で働いている人や利用者の顔や雰囲気を見るとその仕事場での環境がわかります。

利用者が楽しそうにしているか?職員が生き生きして働いているか?

などをみると職員に過度に負担がいっている職場なのかどうかがわかります。

あまり暗い表情のご利用者や職員の雰囲気が悪い職場は避けた方が良いでしょう。

運営している人の人間性や考え方を聞く

現場の雰囲気は元をたどれば運営をする人の人間性や考え方に左右されているということはあります。

現場の人間や中間管理職はその会社の方針やルールにしたがり仕事を進めていますので、どうしても運営する人の考え方に左右されがちです。

利益重視の考え方ですと利益をいかに産むかという考え方で仕事が進められますし、利用者の気持ちを大事にするという考え方ですとそれに従い行います。

元をだどると運営している人のやり方や考え方に職員や利用者の雰囲気が左右されているとっ言っていも過言ではありません。

障害者施設の求人を探すなら介護職専門の転職サイトを活用しよう

障害者の分野は色々な仕事があり、情報を知っていればそれを活用できます。

まずは情報を得ましょう。得る為には介護職専門の転職サイトなどを活用すると効率的に情報が取れます。

転職で失敗しないためには転職エージェント選びも重要な要素の一つです。

[aside type=”normal”] 転職エージェントを選ぶ3つのポイント

  • 求職者の細かな要望に応えられるよう十分な求人を保有している(介護職の場合、特に条件アップや待遇の改善)
  • 求人先の離職率や職場の雰囲気、上司の性格などの内部情報を把握している
  • 内定をもらうための履歴書のアドバイスや面接対策を行なっている
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スマイルサポート介護

特にスマイルサポート介護は、介護職からの評価が高く上記3つのポイントを十分に満たす転職エージェントです。

もともと首都圏を中心に求人紹介をしていましたが、今では全国の求人を取り扱う上、派遣での就業もサポートしているためライフスタイルの変化に伴って生涯頼っていける転職エージェントです。

たとえ今すぐに転職するつもりがなくても、普段から転職サイトはマメにチェックしておき、条件の良い求人が出たらすぐに対応できるよう準備しておきましょう。

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