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移動介助の方法と注意点

移動介助

お年寄りを安全に移動させるには介護の現場では、まず利用者様の移動を行なうことが初めの仕事となります。送迎の際に、ご自宅の玄関から送迎者まで移動する。

まず大切なのは、自分の体(体重)と利用者様の体格(体重)をよく認知し、両手で支えるか片手で支えるか判断します。

自己判断が難しい場合は先輩スタッフに聴きましょう。移動介護をスムーズに行なえれば、あとは応用して行けば大丈夫です。

転倒させないよう安全に介助することは介護の基礎であり、最も大切なことです。これから介護を学ぶ方にとっては、現場の介護は想像できないかもしれませんが、実際経験して日々介助していると、十分対応出来ます。

そして自信を持って介護職を仕事にできます。これから詳しく移動介護についてお話して行きます。移動介護の基礎知識について移動介護をする際に、必要なことが幾つかあります。

まずは声かけです。利用者様にこれから移動することを伝えないと行けません。大きな声で「○○さん、これから送迎者まで移動しますよ。ゆっくり歩きましょうね」など利用者様に移動することを伝えます。

次に大切なのは、どこを支えるかです。手をしっかり握ること、脇の下にしっかり手を入れること。これの知識がなければ介護して最悪転倒させてしまいます。しっかり支点力点を理解して、利用者様を支えなければなります。

そして、次に支えながら、声かけが必要です。「1、2,1、2」や「右 左 右 左」など利用者様が歩きやすいように大きな声で歩くペースを観察します。

利用者様の歩き方の特徴を掴みながら、力んできた場合は、一度止まることも大切です。

このように移動介護には基礎知識が必要です。これらの知識をしっかり頭に入れて、いざ実戦です。

いきなりお年寄りの介護は怖いと言う方は、先輩スタッフに利用者になってもらい、移動介護を体験してみると良いでしょう。

移動介護の種類について次に移動介護の種類についてお話します。先程、ご利用者様の自宅から送迎者までの移動について書きましたが、他にも移動介護はあります。

デイサービスでは、利用者様が座っている椅子からトイレやお風呂までの移動(誘導)があります。まずは椅子から立ち上がる時に、しっかり声かけをし、支える手をしっかり自分の重心に持って行くことが大切です。

次に、介護タクシーサービスは、自宅の玄関からタクシーまでの移動介助。

この場合、ご利用者様の持病をしっかりアセスメントで確認し、例えば、右麻痺の場合は麻痺と反対側に立つことを事前に知っておくことが必要です。

あとは送迎車の時と同じで声かけ、歩くペースをしっかりつかみ、車のドアまでしっかり誘導します。

次にデイサービスで利用者様の椅子から食事をする椅子までの移動介助もあります。席順もありますので、しっかり確認してから介助しましょう。

主に移動介護の種類は以上になります。二人介助の移動介護の場合に注意点まれに二人で介助する時があります。男性利用者の場合や足が動かないご利用者様の場合、一人では移動できません。

よって一人はしっかり利用者様の腰やベルトを持ち、安定させて、もう一人はしっかりと手を持ち誘導します。

階段で移動介護する場合は、一人は利用者様をおんぶし、もう一人は後ろから落ちないようお尻をしっかり持ち上げます。そして、1段1段しっかりゆっくりと移動することが大切です。

事故にならないよう細心の注意を払わなけばなりません。

二人介助の場合、介護の経験がある方が主に介護し、もう一人はサポートに回ると良いでしょう。

移動介護の盲点介護には必ず盲点があります。それは介護者の思い込みであったり、焦りであったり、様々な要因があります。残念ながら、転倒させてしまうことは実際あります。介護者がこけてしまう場合もありました。

それはあってはならないことですが、介護のスキルがないと起こりうることです。経験のある介護者でも、過信があれば事故は起きます。

その盲点を知っているのと知っていないとでは、かなり差が出ます。無理をせずに移動介護するには、スタートからフィニッシュまでしっかりイメージし、間に休憩を入れる等、計画的に行なうことが大切です。

移動介護の盲点は介護疲れから来る場合もあります。日常的にマンネリになり、声かけなどを怠ると結果大きな事故に繋がります。それは盲点ですが、必ず防ぐことが出来ます。

しっかり、休みの日に疲れを取り、現場では落ち着いて利用者とよくコミュニケーションしながら、介護を行なうことが大切です。

移動介護は転倒の恐れがあるので、ゆっくりと利用者に負担をかけず、介護者も無理な態勢にならないことが事故予防になります。移動介護の楽しさこれまで大変なことばかりをお話しましたが、ここでは、利用者との会話についてお話します。

「今日は良いお天気ですね」「○○さん、元気にしてましたか」など人と人との関わりが、介護では味わうことが出来ます。そして、何より利用者様から「ありがとう」と言われるとこれまでの介護疲れが取れ、ますます介護の仕事の虜になるでしょう。

移動介護しながら、利用者様と会話することは、介護の本質である人を扱う仕事の醍醐味です。

利用者様との会話で辞めようと思っていた介護者が思い留まったことも実際あります。こういう介護ならではの体験は他の仕事では味わうことは出来ません。

体力的にきつかったり、人間関係で悩んだりする時もありますが、介護をする遣り甲斐はきっと他では味わえない素晴らしい宝となります。

介護業界に長年いたのでわかりますが、介護の仕事を一度した人はあの楽しさ、充実感を忘れることは出来ません。

いつか家族を介護する場合にも大いに役立ちます。移動介護の注意点について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

難しいなと思われた方もおわれるかもしれませんが、現場では経験者もおりますので、いきなり丸投げにしたりはしません。しっかり研修もありますので、まずは介護の仕事に飛び込むと良いです。

体力的にきついと思うのであれば、ヘルパーなど家事援助もあります。移動介護を極めれば、介護タクシードライバーとして報酬を得ることも出来ます。

移動介護は転倒させない知識をしっかり持ち、常に冷静に対応することが求められます。しかし、コツを掴めば毎日楽しく介護のお仕事に従事出来ます。