介護福祉士から先生への転職で人生が変わった｜介護職の転職体験談

介護福祉士から先生への転職で人生が変わった

転職しようと思ったきっかけは、教育にかかわる仕事がしたいと思ったからです。

理由は、私は２０歳で介護福祉士の資格取得をし専門学校を卒業し、この業界に入りました。

毎年、様々な専門学校から実習生が来るのですが、「介護の仕事は思ったより厳しい、つらい」という印象だけ持って実習を終了したり、または、「お年寄りと遊びに来ている」感覚の学生がいたり、どんどん「働きながらやりがいを見つける」という概念がなくなった介護福祉士が増えてきていると危機感を持ったからです。

私もそうですが、実際働いているとつらいことが８割以上です。

しかし、利用者様からの一言とか、家族からいただいた言葉とか、ほんの少しのことが仕事のやりがいに代わる…そういうことをこれからを担う若い人たちに伝えていきたい、だから介護福祉の勉強ができる学校の先生になりたいと思ったことが転職のきっかけです。

希望条件は、介護福祉士を教えることができる短期大学、専門学校で働きたいということです。

あとは、今まで月２回ほどしか休日がなかったので、年間休日を守ってくれるところ、を転職時の希望条件としていました。

理由は、「仕事を頑張るのであれば休日は関係ない」というスタンスは変わらず根本にあるのですが、やはり体力的に休みがない日々は辛かったです。

年齢も２０代後半になると、若いときのように体力もありません。そのため、面接時には主張はしませんでしたが、休日数は重視しました。

転職先は「マイナビ転職」「エン・ジャパン転職」に登録し、ネット検索をしました。なぜ上記のサイトにしたかというと、周りの介護福祉士が転職の際に利用していたこと、そして、友人で第二新卒で他業種転職をした子たちが利用しており、勧めてくれたからです。

私は、転職後の勤め先は先述した通り介護福祉士のことを教える短期大学か専門学校の講師と決めていたので、受ける先を決めることも早くできました。

転職活動で工夫したことは、「前職のノウハウや考えを捨てて、１から勉強するつもりで働きたい」ということを主張しました。

私の元職場でも他業種からの転職者は「前はこうだった」「私はこれで結果をだしてきた」等前職の実績や実力が忘れることができずプライドが高く、職場や仕事に慣れることに苦戦した人を沢山見てきました。

また、一緒に働く側としても、そのような考えを捨てて１日でも早く職場に慣れて結果をだしてほしいという思いで教育してきました。そ

の思いを必ず面接では伝えるように心がけていました。転職時に相談した業者さんの対応は親身で、親切で、非常に心の支えになりました。

校長先生の考え方に共感をしたからです。近年、少子化で上級学校（短期大学・専門学校）は学生獲得のための過当競争が激しくなってきたと言われているそうです。

私が受けた学校さんは「学生確保をしたいのは本音だが、１番は学生をしっかりとした人間に育てて社会にだすこと」とはっきり面接時に言われました。

私はそういった思いをもって将来介護福祉士になる人たちの力になりたいという思いで転職を決めたので、先生の考えられることに強く共感し、ここで働きたいと心から思ったからです。

今までは「いわれたことをルーティーンに行う」だけの社会人でしたが、将来を担う若者に物を伝える仕事をするようになり、「あれがしたい、これがしたい」とやりたいことが浮かぶようになりました。

そして、上司に積極的に自分の思いや、こうしていきたいプランを具体的に話せるようになりました。

自分の一生の中で最も多く過ごす時間は仕事なので、その仕事の時間をより実りがあるようにできるようになったことは転職して良かったなと思うことです。

今後の目標は、自分が教えた学生が、介護福祉士として、５年勤続１００パーセントにすることです。介護福祉士はニュースでも取り上げられるように、重労働・低賃金の現状が続いています。

そのため、せっかく就職したのに辞めてしまう学生が沢山います。

私はそれをなんとかしたくて、私の力で介護福祉士の給料を上げることはできないけど、辛かったり、悩んだりした学生になんとか踏みとどまってもらい、介護福祉士として１人前になる５年目までなんとか勤続させたい、ということが目標です。

１人で悩んだり、考えていてもいつもと変わらない毎日ですが、誰かに話を聞いてもらったり、自分とは異なる目線でアドバイスをもらったら自分が思っている以上に行動が早くなります。

事実私も、気が弱く一歩を踏み出せないタイプでしたが、一歩踏み出し転職をしたら、大げさかもしれませんが、人生が変わりました。２０代のうちに転職をして、やりたい仕事ができて本当に良かったと思っています。